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栗山千明さんが出演されたドラマ一覧(感想)
「アルジャーノンに花束を」で咲人の恋人役を演じていた栗山千明さんが、とてもよかったです。知的な雰囲気もありつつ、女性としてのやさしさ、咲人がまだ知的に幼いころ、栗山さんが、咲人の純粋さに惹かれていく様子や、母性などが表情などからとても感じ取れました。最後に咲人が、また知的に幼くなってしまった後も、なんとなく精神的に落ち着いた雰囲気が、栗山さんの、黒髪で美人な容姿から、強い女性像を表しているように感じました。
栗山さんの出演作で初めて視聴したのがNHKの「浪花の華〜緒方洪庵事件帳〜」です。
主人公である窪田正孝さん演じる緒方章(福沢諭吉を教えた緒方洪庵の若い頃です)が、栗山さん演じる謎の剣士左近と出会い、事件に巻き込まれていく、という感じです。
主人公の章はお人よしの学生、という感じで弱いし、要領悪いし、という一方で、左近(お左枝)は実は大坂を影から見守ってきた組織の一員で、綺麗だわ強いわ色んなことを知っているわ、という感じで最初は仲が良くありません。それが事件を解決していくうちに、お互いを認めてあって信頼していく感じが堪まりません。左近と章は次第にちょっと淡い恋のような雰囲気が出始めるのですが、左近には婚約者がいて、組織に属している。最後には二人は、遠く離れることになるのですが、別れは惜しいけれども悲しい訳ではない、という描かれ方です。
立場や使命を持った自分であることに誇りを持っている、という恋愛重視ではないヒロインの左近が、栗山さんのキリッとした印象と良く似合っていました。衣装も和装ですが、秘密組織が神道や雅楽に関わっているので、普通の時代劇よりも鮮やかで、お話だけでなく画面がとても美しい作品でした。また観たいです。
栗山千明さんの出演作で一番好きなのは「六番目の小夜子」です。
この当時のNHKドラマは本当に質が高く
当時まだおそらく10代だった栗山さんをはじめ
鈴木杏さん、山田孝之さんといった俳優さんたちが
もうこの頃から頭角を現していたんだろうなと
思うくらい面白いドラマでした。
栗山さんのあの長く真っ直ぐな綺麗な黒髪が
とてもこのドラマのミステリアスな感じと相まって
いい意味で不気味な、何者かわからないような
雰囲気を醸し出していて
これは栗山千明しか演じられないなと思う作品です。