Nのために 第2話ドラマの感想
2000年香川県青景島。東京の大学に進学しようと考える希美（榮倉奈々）は、新聞配達のバイトに励みながら、奨学金制度を受けることが出来ないかと動き始める。一方、成瀬（窪田正孝）は両親が経営する料亭・さざなみが閉店すると聞き、進路変更を余儀なくされてしまう。そんな中、希美の母・早苗（山本未來）が「家に帰りたい」と泣き叫ぶ日々を送り、追い込まれた希美は、父・晋（光石研）と由紀（柴本幸）が暮らす家がなくなれば全てがおさまると思い、ライターオイルやアウトドア用の燃料を買いに出掛ける。
引用：http://www.tbs.co.jp/Nnotameni/story/
物事がうまくいきそうになると子どもの足をひっばる母親っていると思う。希美の場合はいつまでも現実の見えていないお母さん。弟も姉だけに任せずもっと力になってほしい。成瀬は実家に放火してしまうわけだけど、ドラマ内の描写からは実家の仕事にそれほど執着していたとは感じられなかった。なので、あのシーンは、希美に代わって成瀬が希美の以前住んでいた家に放火するのだと思っていた。実際燃えてたのが「さざなみ」だったのであれっ？思っちゃいました。
普通の高校生だった希美と成瀬の二人は、親の事情で運命が変わっていく共通点があります。
運命に負けまいとする強さをもった希美と彼女の良き理解者である成瀬。その二人を遠くから見守る派出所の巡査。
謎なのは火事。火をつけたのは成瀬なのか？なぜ父親が家の中にいたのか？
希美は成瀬だと思っているけれど確認はしていない。
でも何か糸が絡んだ状態のまま時が過ぎてしまったようで…。
二人の過去と現在に関わる元巡査が、黒い影のように二人にまとわりついてくるようで不気味です。
父親に家を追い出されてしまい、ボロ屋で母・弟と３人で暮らし始めた希美。お金に苦労をしたことない母親は昔の生活が忘れられずカードを作成して買い物三昧してしまう。父親にお金を借りに行くが断られ、バイトして貯めたお金をおろす羽目に。「誰か助けて・・・」と心の叫びをシャーペンの音に託して成瀬くんに伝える様子が切なくて可哀想で見ていられなかった。その後どんどん壊れていく母親の様子もとても演技には見えず苦しくなった。
お父さんと愛人が見ていていらいらしました。お母さん役の山本未來さんの演技が怖かったです。３人を見ていると嫌な気持ちや重い気持ちになりました。でも、希美と成瀬くんのシーンは、付き合ってるわけではないけど、成瀬くんは希美が好きなんだなっていうのがすごく伝わります。窪田さんの演技を今まで見たことがなかったのですが、切ないシーンの演技がすごく好きです。過去がどう殺人事件と関係しているのか今後の展開が楽しみです。
２話では、成瀬くんの家もさざなみを手放し、お母さんが出ていくという家庭の問題に直面しました。希美が父親と愛人のいる家に火をつけようとしたのを止めた成瀬くんでしたが、成瀬くん自身がさざなみに火をつけてしまいます。２人には、なにか通じるものがあったからお互いに必要としていたのかなと思います。２人で手を繋いで、燃えていくさざなみを見ているシーンは、なんとも言えない気持ちになりました。希美が成瀬くんを庇って疑われないようにもう会わないと言ったのは、切なかったです。
大学に行きたいと行っても自分や愛人は学歴なんかなくても成功しているという父親に嫌悪感を持ちました。新聞配達をして大学に行く学費を稼ぐために必死で頑張る希美の健気さが見ていて辛かったです。一方で、カードを作って高い服や化粧品を買う母親にも寒気がしました。絶望的な生活の中で成瀬君だけが希美の救いだったのだと思います。希美と成瀬くんの純愛が今後どうなっていくのかわかりませんが、応援してあげたいです。
希美のお母さんもお父さんも自分達のことしか考えてなくて希美がかわいそうです。さざなみの火事で希美と成瀬くんの２人は嘘を共有します。希美は成瀬くんの存在にすごく助けられていたので、もう会わないというのは希美にとってもすごく辛い決断だったと思います。成瀬くんも希美を必要としていたのではないでしょうか。携帯電話ごしに話す２人をみて、切なかったです。２人で仲良く話をするシーンがまたあるといいなと思います。
