科捜研の女 第5話ドラマの感想
大手ゼネコンの滋賀事業所所長・谷口健一が、京都市内の橋の下で刺殺体となって発見された。男の身辺を捜査する土門刑事(内藤剛志)らは、あるゼネコン談合告発事件にたどりつく。事件の裏には若手の国会議員、長谷部伸弥(河相我聞)の存在があった。
最近、昔より面白くなくなった気がしていたのですが、今回は、おもしろかったです。国会議員が犯人と疑われるのですが、実際の犯人は違い、最初から誠実に対応していたことが、後になってわかっていき、思い込みによって、冤罪が生まれる可能性があるのだなぁということがわかりました。最後、犯罪を犯した、双子の兄弟のことを、明らかにするシーンがあり、本当にあのような人が国会議員になれば、日本ももう少し住みやすくなるように思いました。
今シリーズ、レギュラー出演陣の中で存在感を増していると感じる人がいます。佐伯本部長です。前シリーズ後半から刑事部長が交替し、「榊・土門VS刑事部長」の緊張した場面が増えましたが、互いに信念を変えずにぶつかる三者を叱責したり、「君たち、案外いい関係じゃないのかね」と刑事部長を諭したりする。緊迫感のある展開を和らげつつ、ストーリーを前に進める、案外大切な役回だと感じます。警察犬係で、久々に伊藤かずえさんが出演されていたのも、よかったです。
いつもの科捜研チームだけでなく、警察犬の活躍もあった今回。もちろんドラマなのでフィクションなのは承知ですが、あんな風に事件解決に繋がることもあるんでしょうね。
またゲスト出演だった河相我聞さんの演技力というか、キャラクター作りの幅広さを実感できた回でもあったと思います。
毎回差し入れでいろんなものを食べている科捜研の相馬君、今回食べていたチーズケーキっぽいのもおいしそうだったなぁ…科捜研シリーズの密かな楽しみのシーンです。
科捜研の女は、京都の景色が素晴らしいです。今回もラストシーンが鴨川を歩く、沢口靖子さんと内藤強さんのシーでした。今の時期、鴨川は本当に美しいし、周りの景色は、ゴールドの輝いています。ぜひ、もっと、京都の景色のよさを取り入れていただけたら嬉しいです。
沢口さんも美しく、もっと、ここ以外でも活躍してほしいです。とにかく、沢口さんの美しさと、京都の落ち着きがマッチしています。いつも思います。
昨日の放送見て思ったこと。髪の毛1本ではDNAは検出できないってこと。毛根があって本数がないとDNAは取れないって世間がわかってるのに、普通に1本の短い髪の毛で鑑定していること。事実に基づいて放送してほしいって感じます。いろんな指紋などの鑑定も本当に洋服とかでもできるのか?って信憑性にかけそうです。
DNAは今は個人でもできることなんでその点しっかり事実通りに放送してほしい。
警察犬が出て、別の方向の捜査ができたのは面白かったです。
DNA鑑定では判別できないところを、警察犬が嗅ぎ分けて真犯人に到達するというのはおもしろかったのですが、ストーリーがちょっと強引なのではないかと思いました。
種明かしでいきなり双子が出てきたり、1時間では描写しきれないのかもしれませんが...
以前鑑識だった藤倉刑事部長の役が良い感じになってきたと思います。相変わらずマリコと土門刑事の関係には厳しいけど、上司なったせいか対立ではなくミスをカバーしてくれているような。
殺人の容疑者として浮上した議員には犯人だと示す証拠もありながら、警察犬の嗅覚による検証では白と出る。ところが毛髪のDNA検査では犯人と一致。しかし・・と二転三転し、意外な真相。
警察犬の能力と、憎まれ役ぽかった刑事課長の慎重なダメ出しがなければ、マリコと土門が冤罪を生んでしまうところだった。
推理物としてよくできているし、科学にも絶対はなく冤罪を避ける努力を忘れてはならないというテーマの描き方も説得力があり、良いドラマだったと思います。