科捜研の女第3話ドラマの感想
ビーズアクセサリー教室の講師が、ひとり暮らしの自宅で殺害された。被害者は普通のブラウス姿だったが、なぜか日本髪を結っていた…。現場に駆けつけた(沢口靖子)たち科捜研のメンバーは、服装とはあまりにも不釣り合いな彼女の髪型に違和感を抱く。 調べたところ、その日本髪は“京風島田”とよばれるもので、専門技術を身に着けた美容師にしか結うことができない髪型とわかる。被害者は美容師を自室に呼んで髪を結い上げてもらったようだが、着物も所持していない彼女が日本髪を結った理由は何だったのか、マリコは疑問に思う。
引用:http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken/story/
「科捜研の女」、これを見るとほっとします。同世代の沢口靖子さんが、現役だからです。阿部寛さんも、沢口さんも、いつもテレビで活躍されていると、こちらも元気になります。
よく練られた脚本で、真犯人が第一容疑者ではなく、その妻、母親でもないといういい意味での「裏切り」が冴えた展開でした。ヒロイン役の沢口靖子が化粧を変えたのか、妙に若返った感じで、それだけが気になりました。
二人の容疑者が白。終盤で浮かび上がった三人目は決まりかと思いましたが、それも違って・・という展開はなかなか良かったです。
先の三人のうちに犯人がいたら悲しすぎる感じなので、救われる結末。
真犯人についても、状況を良く把握していたら犯さずに済んだ殺人だったので悲劇なのですが。
舞妓さんから美容師さんになった方がメインのお話でした。舞妓さんの髪を結うのには、様々な道具ややり方があるのをこのドラマで初めて知りました。いつも勉強になります。事件の方は、男性も女性も私個人的には自業自得だなと思いました。奥さんが居るのに事故を起こして怪我をさせてしまった女性と不倫関係になるなんて言語道断ですよね。
事故に合わせた男性を脅していた女性と、その男性がいい仲になっていったという設定に、すごい違和感を感じました。本当は、いい女性だったのでしょうか?いまいち、納得がいきません。脅していた女性が、最後、奥さんのもとに、男性を帰らせようとしていたという感じになっていましたが、なんとなくすっきりしませんでした。
第2話は第1話の続編でした。まずは前回ラジコンヘリコプターの爆発に巻き込まれたマリコさんですが、ゴムボートを駆使して軽傷で済みました。とっさの判断能力がすごいなと思いました。そして一番驚いたのは弁護士さんと爆弾を作った男性が姉弟だったということです。まさかの過去が判明してこの姉弟の復讐に気づきます。そして法廷で正義の天秤が傾いて弁護士さんは刃物をふりかざします。心の葛藤の描写がとても分かりやすかったです。
今回は日本髪が捜査の鍵でした。舞妓さんの有名な京都が舞台ということで独特の切り口で日本髪の結い方に関する知識も紹介されていました。結局は意外な人の犯行でしたが二人のすれちがいが少し切なくなりました。
今回の事件で判明したことは毛髪があってもDNA鑑定ができない場合があるということです。今まで見てきた警察関係のドラマだと、そこらへんの描写が詳しく演出されていなかったので勉強になりました。
今回のゲスト女優さんに宮本真希さんがいました。宮本さんはキャリアウーマン役のような強い女性のイメージなのでけなげな美容師さんの役は斬新で好印象だったと思います。
今回の犯人はラーメン屋さんでした。最近、予想外の人が犯人なので逆に推理しやすいですが、犯行に至る経緯などの謎解きは科学捜査でしか解明されないのでこのドラマは最後まで集中して見ていないといけないなと思いました。
今回はマリコさんが美容室に行くというレアなカットがありました。天然のトリートメントの香りをかいだだけで原料がココナッツオイルだと言い当てたときにはさすが科学者だなと感じました。ラストでココナッツオイルのデメリットを改善する原料のプレゼンをしていたのもマリコさんらしいと思いました。
今回は自転車事故の被害者と加害者の男女が仲良くなっちゃった的な話でしたが、マリコさんは科学者として論理的に真実を追求していくことで感情に流されることなく真犯人にたどり着いたのだと思います。
今回の事件で重要な手掛かりとなったのは日本髪を結うときに使う紺紙という型紙でした。この型紙は美容師さんによって形が異なるため、マリコさんたちは美容院をローラー作戦で訪問します。根気のいる仕事だなと思いました。
今回のポイントはズバリ「髪の毛」なのですが、司法解剖中にマリコさんがエクステを知らないことが判明。たしかにファッション雑誌とか読まなさそうですもんね。風丘先生がその話を拡げようとしてもスルーしてるし。これが天然なので誰も怒れないことがかわいそうです。
今回から風丘先生が髪の毛を切ってよりかっこよくなりました。今回のテーマが髪の毛だったからそれに合わせたのか、はたまた偶然か、どちらにしろキレイになったのは事実です。