相棒13 第7話 感想

今回の内容はとてもよかったというのが率直な感想です。ひょんなことから、甲斐亨が容疑者を死に追いやってしまい、そのことから亨が警察を辞めようとします。しかし、亨もプロです。事件の真相だけは解決するために奔走します。結果的に事件の真相はよくある保険金詐欺でしたが、その真相を解明する過程で容疑者は亨が追い詰めなくても死ぬつもりであったことがわかり、亨は警察を辞めることなく終わりました。テレビを見ていた際は、結構緊迫した感じがあってとてもよかったです。

カイトが警察をやめると言い出した時は、亀山シーズンを思い出しました。そして、自責の念に駆られる点では神戸シーズンを思い出しました。
土曜ワイド時代も含めると相当数の放送になっているので、多少エピソードが被るのは仕方ないかと。でも、アイリーンジャスミンを使って徐々に毒殺していくというのは今までにはなかったと思うので、良かったと思います。
若者を精神から支配していくビッグママのようなタイプはこれまでいなかったので、新しい犯人の魅せ方だと脚本に好感を持ちました。

男女が逆ではあるが、現実に似たような話が話題になっているので、タイムリーな回だと思いました。騙し騙されという構造が、意外性もありおもしろかったです。ビッグママの団体は、宗教的で怖い感じがしました。すがるものがない人につけこんでいたということなのでしょうか。少し展開が早く感じたので、２時間でも良かったのかなと思いますが、全体的におもしろく観ることができました。

若者支援団体を主宰している人が、こんな大がかりな保険金殺人事件をさせていたのには、驚きました。
いくら自分が過去に結婚詐欺の被害にあったからって、今度は殺人を犯して大金を手に入れようなんて、とんでもない事を考えてしまうとは。罪を犯してしまった田無さん、いくら指示に従ったとはいえ、相当苦しんだだろうなと思いました。ビックママの支配力の怖さを知らされてしまったと思うような事件でした。

物語のかなり最初のほうで田無が何か薬らしきものを口に入れていた時点で、「今日の話は『なぜ田無が死を選んだのか』がゴールなんだろうな」と予想がつきました。優しそうだけれどもいかにも裏がありそうな施設の女性、田無の部屋で見つかった難病の子供に関する本、それらのおかげでかなり早く「オチ」の予想がついてしまいました。せっかくの「カイト君が辞職してしまうのか否か？！」のドキドキ感も、犯罪のオチの予想が早く分かりすぎて、少し冷めてしまいました。

成宮さん演じる甲斐さんが追っていた男が転落死してしまい、自分のせいだと辞職を決意する場面では、甲斐さんの責任感ある人柄がとてもよく見られました。そんな中でも、捜査を進め冷静に対応する右京さん。相変わらずクールではありますが、「正義」という意味のある紅茶を差し出したりと、実は優しい…そんな一面がまたいいですよね。

事件よりもビッグママのような人を見ると腹が立って仕方ありません。純粋な子供や行くところがない人たちに悪い事をする奴が本当に許せません。相棒の良い所は、事件解決と見せかけて、もうひとつ問題がある事ですが、今回も面白い問題が残っていました。あのお母さんも人をだまして腹が立ちます。こういう人ばかりなのかと呆れます。

俺は諦めるわけにいかないんだ、と言ってビルの屋上から飛び降りて死んだ場面で、誰かに保険金を残そうとしているというのは読めましたが、その理由について、さすがに一ひねりしてある結末。人を騙して生きてきた男が最後に騙されていたと。それも一度は自分がだました普通の女性に。そして捜査のために近づいた甲斐のことも信じ、とても良い奴だと言っていたというのが悲しい。甲斐次長は息子が警察に残るという決心に苦笑いだが、以前と違って半分喜んでいる表情が良かった。

今回の話は表向きは若者支援の施設で良い人を演じているＢＩＧママと呼ばれる女性がでてきます。
実は裏で悪事を働くという珍しいパターンの話でした。
身寄りのない子供を面倒を看る代わりに絶対服従を強いる。
現実にもありそうな話でちょっと怖かったですね。
若者に高齢で身寄りのない人と結婚させ保険金をかけ殺す。
これを見て今の時代を反映しているなと思いました。

追っていた犯人が目の前で自殺してしまったのを負い目に感じて、甲斐が警察を辞めると言った時は（何話かかけてこの事件を解決して、甲斐が復帰して、予告であった右京さんが言った「たった一人の相棒が手伝ってくれないから大変でしたよ」という言葉に繋がってSEASON13は終わりなのかなと思いましたが、無事事件が解決して甲斐が辞めないでよかったけど、どうせならあっさり解決せずに何話かかけて解決するような大きな事件にしてほしかったです。

そろそろ、相棒交代かと思っていたので、今回の週で交代かと思わせといて、次回予告で相棒が甲斐享のままだったので、何だと思ってしまいました。放送内容としては、いつもと事件の展開が違っていて楽しめました。善良の顔をして保険金詐欺をそそのかすビックママも怖いと思いましたが、自分の子供だと嘘をついて、さらに子供が難病だとお金をだまし取ろうとする女にはぞっとしました。

今回の保険金殺人と殺人教唆の設定は衝撃的でした。犯人も過去に結婚詐欺に遭ったという過去を持ち、現在はNPO法人という表の顔を持ち弱い立場の若者を利用して殺人教唆まで行うようになって行くという人間の弱さと卑劣な面が浮き彫りになっていると思いました。誰にも相談できない、話せないという若者たちを通して現実社会も同じようだと感じました。右京さんと甲斐くんの相棒は今までとは少し違った関係な気がしてこの先どうなるのか楽しみです。

カイトくんになってから結構メンタルに響く系の話が増えた気がします。人間らしさも感じられて全然OKですが。ビッグママが結構怖かったです。年の差婚は今の芸能界の影響のせいでしょうか？アイリーンジャスミンって危ないんですね。花がいけないというよりはそれを扱う人間の怖さのせいでしょうが。自殺させてしまったことでこのまま警察をやめるかひやひやしましたが右京さんがいるのでラストまで安心して見ていられました。

刑事ってしんどい仕事だなぁと思いました。甲斐さん、刑事辞めたくなるの当然だと思います。私だったら、自分が追い詰めた犯人が目の前で自殺したら、精神的にしんどすぎて仕事続けられません。そういった色々な重圧に負けない強い心がないと、続けられない仕事ですね。変な方向にねじまがらず、正義の気持ちを貫き続ける強さを持っている右京さんは本当にすごいです。

「かつては人材の墓場と言われた特命係がねぇ」生活安全課長の言葉どおり，特命のカイトが自主的に捜査を開始してつまずく内容で，そう言えば捜査一課のイタミンが結構協力的でした。物足りないのは，かつての亀山巡査とイタミンの掛け合いのような場面が見られなくなったことです。やはり「相棒」には，イタミン，華の里，内村刑事部長，小野田公顕官房長（石坂浩二警察庁次長はちょっと怖い）などのスパイス的登場が好きでしたね。カイトくんはまだまだ「相棒」に馴染んでいない感じがします。

season13のOPは２人がよそよそしいし、今回の予告もカイトの刑事生命が危うそうな感じだったので何か転機になる回なのかと思っていましたが、最後は丸く収まってホッとしました。集団保険金詐欺の話で終わるのかと思ったら自殺した理由が別にあって、それでカイトが救われて本当に良かったです。右京さんの紅茶の知識が役に立ったり、助けた女の子の夢がが紅茶のお店を出すことだったりと小道具の使い方が相変わらずいい感じですね。カイトと父親の距離もちょっと縮まった感じでした。

最近あまり面白くなくなってきたので、２週間前は見なかった。昨日は、さすがに気になって９時にはテレビを見れるように、予定を調整した。
最初の出だしから面白そうで、最後まで、いつものように楽しむことができた。今回は、どこが良かったかというと、自殺した若者の男性が、お金のためにおばさんと結婚したのだけれど、そのうちに相手に愛情を持つようになってきたというところ。愛情というよりは、単に良心が痛んできたのかもしれないが、ほっとするストーリーだった。

前回の放送がお休みだったので2週間ぶりの相棒です。今回は最近の放送の中ではテンポがよい回だったと思います。13シリーズの中で2番目によかったです。中だるみがなくて最後まで一気に見ました。保険金殺人かもしれない容疑者を甲斐が単独で捜査して、その容疑者が追い詰められた形でビルから転落してしまうという衝撃の展開から始まり、最後は、全てが終わったと思いきや終わっていないという相棒ならではの展開もよかったです。

杉下さんの推理は、勿論「相棒」の見どころなのですが、あまり長い時間、犯人や甲斐を相手に長いセリフが続くと、飽きてきてしまいます。今回は、登場人物どうしの会話が多く、理屈よりも人の気持ちや考えが表現されていたので、共感できました。仲が悪いはずの捜査一課のメンバーと協力して事件を解決するところが、いつも楽しみです。甲斐さんは、得意そうな顔で手柄を立てる役よりも、今回のように、若者らしい苦悩や失敗をしながら成長する姿が似合っているように思います。

右京と甲斐の関係がよく出ている話だなと思いました。相手を追い詰めて死なせてしまったことにより辞職しようとする甲斐と
それを見守り解決するまで待ってあげる右京の優しさが温かくてよかったです。この温かい関係が今の相棒なのだと思います。亀山と神戸とは又違った関係かと。一人だけの相棒が調べてくれないので、とい右京のセリフもよかったです。相棒っぽいなあと思うので、こういう相棒らしさを今後も演出してほしいと思いました。