杉山真太郎 9話 感想

サイバー攻撃は大胆な話題だなと始めは思いましたが、そこよりも、やはり家族愛に話がうつっていった時はほっとしました。犯人もじたばたする事なく、自首してくれたことが何よりもの救いに感じました。

何回か観ているうちに事件がメインではなく、杉山真太郎家の家族の物語が中心なんだと分かりました。事件発生～逮捕・解決の流れではなく、杉山家の子供たちの考えていることや、優しい仕草に心が惹かれて、楽しみに観ています。

いつも思うのですが他の刑事ドラマでは上司は必ず主人公を叱り飛ばす存在ですが，杉山真太郎では佐野さん演ずる課長が真太郎を全面的に信頼していて「上司はこうでなきゃ部下は力を発揮できないな」と思わせてくれてとても気持ちが良いです。

今回は本田望結演じる美晴の誕生日に、やはり、仕事で間に合わなかった谷原章介演じる杉山が、美晴の同級生の母親を逮捕した事件から始まります。サイバー攻撃の犯人かと思われましたが実は女の子が慕うお兄ちゃんの犯行でした。今回は母親の虐待や、妹の復讐などが複雑に絡まっていて、現代の風潮に合わせていると思いました。同級生の女の子役の子が美人顔だと思いました。でも、演技力はやはり、本田望結ちゃんの方がかなり上でした。

最近の小学生女子のプレゼント事情が、本当にこのようなのか子どもをもつ親としては、とっても気になるところ。お誕生会になかなか帰れない父親というのも、我が家も、たぶん同様なのでなんだか切なかった。でも、そのことを文句言わない子どもの心にも胸が締め付けられるような気持ちになるのは自分も同じだったからかな。ただ、そういう職業の父親を尊敬することで納得がいくものだと思いながら、淋しさを埋めてくれる母親がいない環境で、お婆ちゃんの存在大きいなぁ。でも、その選択をした父親が最もすごい。やりにくいだろうに素敵な選択だ。

少女の「お兄ちゃん」の呼びかけを涙なしでは見ることができなかった。父親が仕事で忙しくて帰れない時に、たとえ子供は事情わからなくても母親は理解してほしいと思います。今回の杉山警部に対する、母親の電話の受け答えは良くないし気分が悪かったです。

杉山警部の自首を薦めたやり取りは杉山さんの人間味が出ていてとてもよかった。

今回の犯人は自分の利益のためではなく人を守るために犯罪を犯しました。警察が市民を守らなければ、善意のある人が自分を犠牲にして他の人を守らなければいけないのはおかしいと思う。

今回は、サイバー攻撃と、家族愛の話がメインでした。杉山警部補役の谷原さんの「一瞬」ですが、犯人の背中に手をやって導いている瞬間がとても素敵でした。谷原さんの人柄がそのまま出ているようでした。

犯人は美晴を守れる数少ない存在なのだから、自分が犯罪者になってはいけないという方向で考えてほしかった。ストーリーが変わってしまいますが・・。
この９話は、ここまでで１番良かったかな。

母親に虐待されている遥香を演じた舞優という子が、あまりにもピッタリで、演技だったら凄いし、もともとの持ち味なら個性的な存在感のある子役だと思います。友達の輪には入れなくても学校が好きだ、家では母親に虐待されているから、という哀しい状態でしたが、美晴だけは仲が良い。お父さん譲りのわけへだてしない思いやりのあるところが見えて良かったです。

全体的にストーリーがリアルで暗い感じがしました。美晴と真太郎のギクシャクしていた関係が誕生日プレゼントによって解消したのが唯一良かったです。

今回は、美晴の同級生役の遥香が母親から虐待を受けていたり、毎日一人で寂しい思いをしているシーンに切なくなりました。隣人の男性が遥香の事を気に掛けてくれていて少し救われましたが、悲しい過去があり犯人だったので、さらに悲しい気持ちになりました。

毎週ビデオに録画して観ています。刑事ものなのに、刺激の強い殺人現場などの描写がなく、安心して見ていることができます。初めは、今多くある刑事もの、事件ものだろうと思って見ていました。すると、事件の背景や動機、捜査の進め方や検挙までの道筋があまりにも軽すぎて、他の刑事ものに比べると雑な気がします。

今回も真太郎の優しさが全面に出た良いドラマでした。警察へのサイバー攻撃と殺人から始まって育児放棄，過去の婦女暴行とその兄の思い，最後には娘の心の成長に結びつくなどドラマの最初の場面では想像もつかないドラマ展開でしたが，よくまとまっていました。

子供の虐待を警察に知らせることが出来ると考えた今回の犯人の優しい人でも犯罪者になってしまう。それに刑事ってやっぱり大変ですよね。急に帰れなくなったりするんだもの。でも最後はみはるちゃんの誕生日会ができてよかったです。杉山さんは本当に優しい刑事さんですね。

愛する娘の誕生日に事件が連発して家に帰れない時の真太郎の悲しい表情がまた可愛らしくて。でも、事件解決には人一倍熱心。そんな父親を見て子供たちが成長と変化をしているのも面白い。最終回はどんな風に終わるのかが楽しみです。

サイバー犯罪にネグレクト、未成年犯罪と今回は盛りだくさんの内容。子煩悩な刑事って設定だか、実際にこんな人情派な刑事さんがいたらいいなあと思いながら毎週見ています。

今回の事件なんだか切なかったですね。未解決事件ってほんとに沢山あるんだろうな。現実でも。家族はいつまでも犯人を恨んでいるし、憎んでいるし。

祥子が香川をババ呼ばわりしたのは笑えたが、娘への態度はやはり不味い。犯罪被害者の救済の問題と遥香の救済が繋がる展開となり、最後、真太郎が自首を勧めたのは、彼らしかった。

警察にアクセスした理由がはるかちゃんを助けようとしたとい気持ちは間違っているけど、そうしなければ守れなかったのかもしれません。警察も児童相談所も虐待に関してはどうしても踏み入れられないところがあるので、もっと虐待されている子どもを守るための制度が必要でしょう。

今回は美晴ちゃんの子供らしい一面も見られて微笑ましかったです。こういう楽しいドラマがながーく続くと嬉しいのですが、もう少しで終わってしまうのかと思うと残念でたまりません。

ネグレクトや児童虐待の件数は現実では少なくありません。学校側は児童理解をもっと深めるべきだと思います。さらに警察や児童相談所と連携を図り、十分に対応すべきだと思いました。

芳江は「出来もしない約束はしなくていい」と相変わらず警察の仕事への理解がちょっと足りないなぁ。あと遥香は同級生から差別を受けているのにも関わらず、家庭の事情から「学校へ行くのが楽しい」と話す姿が健気。

美晴ちゃんがイジメに入ることなくはるかちゃんに普通に接していて、流石杉山さんの娘だと思いました。しかも、学校でいじめられているのにも関わらず、家にいると一人だから学校にいる方が楽しいと言っていて切なくなりました。

毎週楽しみに拝見しています。谷原さんがお芝居も渋くて優しそうな人柄がとても伝わってきて大好きです。毎週美晴ちゃんが子供らしくない大人の対応をしているのがお気に入りですが、美晴ちゃんたちの希望もあってお父さんに警察官に戻ったはずなのに、お父さんがお仕事でいないことを責め立てられ、杉山さんはいつもかわいそうだなぁと思います。

サイバーテロに続き殺人事件も起きた今回の放送内容。それに加え、ネグレクトである母親の件も問題視された回でした。今回の事件の犯人は自分の妹の仇をうつために犯罪を犯したとのことでしたが、いくら警察に失望したからといって犯罪を犯すのはやはり社会的に良くないことだと思いました。

遥香の手作りクッキーを美味しく食べる真太郎の子どもたちは、本当によく育っているように思います。

母子家庭の環境が具体的にイメージできた。

ひとつに事件に児童虐待問題が盛り込まれて、見ごたえのある回だったと思います。事件そのものにはあまりインパクトがなく軽い印象になってしまったのですが、その分犯人と隣人の子供の交流や、主人公と娘の交流にスポットが当てられていて印象に残りました。しかし、お父さんは仕事を頑張っているのに、冷たくあしらわれるのはさすがに気の毒ではないかと思います。