杉山真太郎 6話 感想

身勝手な父を恨んで殺してしまうのはわかったが、その言葉を聞いて泣き崩れるのはよくわからなかった。

二つの事件が絡み合うお話でしたが、そんな簡単に新証拠は見つからないのでは、と思わず突っ込みしてました。車の特殊カラーは「ほ～。そんなカラーがあるのね！」と思わず検索してしまいました。要潤に好意を抱く娘を心配（やきもち）する谷原章介が、世の中のパパさんたちの共感を得るのではないでしょうか。

最後の方の「政界に出るためにやむをえずあなたのお母さんと別れた」という犯人への杉山真太郎のセリフの酷さは脚本家のみの責任ではあるまい。妻子への愛よりも政治家になることの意義の方があったのならそのようなドラマが用意されるべきで、何の説得力もないセリフでした。制作過程で誰も意義を唱えなかったのでしょうか。

今回は美晴ちゃんが事件の捜査に一生懸命な姿が微笑ましく、応援したい気持ちになりました。真太郎が探していた犯人とひき逃げ犯が同一人物だった事が、一時間ドラマとしては意外性を感じて良かったです。また真太郎が一ヶ月後の現場付近を捜査して見つけたティッシュが物的証拠になった点で、少しストーリー的に安易な気がしました。

車屋さんが自分のところで修理したり塗装したりするんじゃ、証拠隠滅ばっちりですね。今回要さんが凄く良かったなー。杉山さんの部下のポジションのちょうど良いところに納まってきた感じです。

最初、事故に遭ったおじいさんと看病に来ているおばあさんは夫婦と思っていたので、友人ということに驚きました。政治家の隠し子という、ありそうなお話だったのですが「みんなあなたのことが大好き」というのは政治家の言葉だったというのは何か腑に落ちないところでした。

香川役の冨士眞奈美は、いい感じでおばあさんを演じていた。モールス信号で奈良岡と意思疎通した点から、二つの事件がつながっていった展開は意外だった。最後、小山田に対して真太郎が、香川や奈良岡が見守ってくれていたことを知らせる点はこのドラマの良いところ。

本田望結ちゃんのお姉さんぶりが全開の内容。
ああ、こんな長女いるいると思いながら見ていました。
たくましいお子さんだなと感心。

前向きな性格でマセている美晴のキャラが、本田望結にピッタリ。特に今回は事件の捜査に加わりたくて色々理屈をこねるのが面白かった。それにしても、美晴のことで永峰にヤキモチをやく杉山の顔が怖すぎる。先週もそうでした。そんな本気にならなくても。

署長役の榎木孝明が、今までになくややコミカルな面を見せているのが面白い。

今日の放送は、本田望結演じる美晴がフィーチャーされていました。一見関係なさそうな衆院議員殺人と交通事故が実は深い関係性があったというストーリーでした。美晴は、前回までは谷原章介演じる父親の仕事を嫌っていたのですが、今回はガラッと変わって、自分が女刑事にでもなったように一緒に捜査をしていました。やはり、血筋は争えないと思いました。

今回は殺人事件とひき逃げ事件の２つの捜査を親子でするというドラマっぽい内容だったように思う。ちょっと、矛盾してたのは鑑識が優秀というラスト付近のセリフと、現場の遺留物を娘が見つけるというところ。いや、警察なにしてるの？初動捜査が甘すぎるわーとも素人でも思える部分だったかなー。でも、それはそれで面白かったのですけど。

特殊な塗装で見える色が違うなんて本当にあったらひき逃げ事件とか今回みたいになるよななんて少し納得しちゃいました。犯人も中盤ぐらいにはわかる感じでしたが、それもこのドラマの良さですね。

殺された政治家の設定が最悪。

子供は頭の回転も速く大人が気付かない発見をすることがよくあります。しかし、まだ体が小さいため非力であり、自分自身を守る力は足りないでしょう。子供から意見を聞くことはいいことであり事件の新しい展開を望めますが、安全面を考えるとよくありません。人はいろんな人の愛情と助けや支えを受けて生きています。どんなに苦労しても見守ってくれる人はいます。人と人のつながりの大切さを実感した、温かいドラマでした。

子供が捜査に夢中になったら焦りますよね。まぁ、みはるちゃんに危険がおよばなくてよかった。犯人も辛い思いをしてきたのだろうけど最後にはみんなに愛されてたことがわかってよかった。ただ父親の気持ちが殺してからわかったのはせつなかったね。

杉山刑事の追ってた事件とみはるちゃんが関係したひき逃げ事件が同じ犯人でつながるとは。

事件の方は、建造さんの今の顔を犯人が知らない。「君は皆に愛されている」という彼へのメッセージを託されたはずの建造さんが、もう長年彼に会いに行っていない。愛されてないじゃん、と思いますが・・そういう辻褄は期待しないことにして。

岡崎課長は、子どもに対しての声のかけ方がいつも通り優しい。美晴は、お父さんより永峰が担当の方が良いと言うところが可愛い。また勝手に推理してしまうが、的外れでは無く賢い。

ひき逃げは現実の世界での多数起こっているのでなんだか身近な事件のような気がしました。ひき逃げをした車でも愛着があればすぐに潰すことを躊躇することは分かりますが、それだけ愛着のある車なのにその車を使って人を殺そうとするなんて本当にその車を大切にしていたのか疑わしいです。自分の大切なものを殺人の道具になんて普通はできないはずです。

今回2つの事件がつながる展開でしたが、美晴の活躍をクローズアップしたかったのかもしれませんが若干うっとうしい。まぁ子供って何にでも首を突っ込みたくなる生き物なので分からなくもないですが…その相手をしていた永峰さんに同情。

毎回展開が予想つくドラマですが、8時台のドラマとしてはサラリと見られますね。

刑事の仕事に嫌悪感を見せていた美晴ちゃんが、刑事の仕事に興味を持つようにまでなりましたね。しかし、あんな色の車なんて驚きです。宝石のアレクサンドライトみたいな感じなんでしょうか。