全力離婚相談 最終回 感想

この夫婦に深い愛の絆があるのを確信し、互いに愛のある夫婦は離婚できないということで締まりました。美晴の娘である佳苗は母の仕事を全うする姿を見て、かつての美晴の夫だった父親の許に帰り、元夫も美晴を許し絶望的だった夫との娘の関係が修復されて本当に良かった。

いよいよ最終回。真矢みき演じる美晴の母子関係や元夫婦関係は？それぞれ分かり合えないまま、今日の離婚相談者が現れ、名古屋を代表する女優山田昌演じる痴呆症の妻と夫の深い夫婦関係を目の当たりにして、娘佳苗とも心が通じ元夫ともなんとか分かり合え、舘ひろしともハッピーエンドになりそうな感じで終わりました。まあ、こんなもんでしょう。全体的に暗くなるがちな時に流れる挿入歌「The　Cuckoo　Bird」はとても心地よく明るくポジティブな気分にさせてくれたと思います。舘ひろしも年齢の割にはかっこよかったと思います。

最後のプロポーズのシーンは、ちょっとコミカルにとぼける感じがとても美晴さんっぽいなと思いました。結論が欲しいわけではないので、このような形の終わり方でこの後のことを好きなように想像できるのは楽しいです。

自分が認知症と知り離婚したいという妻と、どんなことがあっても添い遂げる覚悟はできていると言う夫。素晴らしい夫婦愛だと思いました。気が済むなら離婚してもいい、紙の上のことは関係ないと言えるところがカッコよくもあり、結婚って何なのだろうと思うところでした。

この最終話で離婚相談をしてきたのはなんと、房江という７０代のおばあちゃん。房江はアルツハイマーを患っていて、夫が迎えに来て目の前に居るのにその夫すらもわからなくなってしまうのが、本当に切なかった。渡辺謙・樋口可南子主演映画『明日の記憶』に重なるところがある。

美晴が杉浦に相談しに行った時の杉浦の変化は、驚いた。以前は美晴をライバル視していたのに。佳苗が東京へ帰る際、鉄が佳苗の変化を伝えたセリフは、淡い恋心を感じさせるものだった。それに比べるともうエンディング曲が流れ始めた時の水野の美晴へのプロポーズは、あれで良かったのかなあと思う。

稲垣は、美晴に直接会ったり、水野の仲介で徐々に理解を示すようになっていくのが伝わって来た。美晴の母役の中尾ミエが孫・佳苗に言った「ケンカ別れでは無く、ちゃんと別れなさい」のセリフは、格好良かった。

今回のクライアントは認知症の妻に最愛の夫の顔を忘れてしまう瞬間が。それでも絆は固く。母子と老夫婦。今回はダブルパンチで泣かされました。気がつけば今季1番泣いたドラマに。視聴率の低いのがもったいない。

母親が熱のある子を置いて仕事に行ったこととか、感情的に口走った言葉とかではなく、子供が本当に傷つくのは、自分を生み出した二人の人間がいがみ合っていること。そしてそれが自分のせいだと子供は考える。
その気持ちを佳苗がぶつけ、父親も自分にも責任があったと気づき、三人は過去を清算でき、未来へ踏み出せそうです。

感情的になっている時は相手を理解してあげることは難しく、相手を責めることで自分は悪くないと思い込む。きっかけさえあれば、どんなにぶつかり合っていた気持ちもわかり合える時が来る。自分の非を認めて初めて相手の気持ちもわかるようになる。無事親子の絆を取り戻すことが出来て本当に良かった。相手に迷惑をかけたくないという気持ちは、相手が大切だからこそ湧いてくるもの。そんな時にもう一歩踏み込む勇気を持てば、どんなことがあってもお互い一緒にいることが幸せだと気付くと思う。

真矢さん演じる主人公はとても好感が持てた。全話見たが毎回面白くとても良いドラマだった。

アルツハイマーで自分でももがいている高齢女性が愛する夫に迷惑を掛けたくないからと離婚したいなんて、本当に旦那さんを愛しているんだなとしみじみと思いました。現実問題として、この夫婦のように、ここまで愛し合える夫婦なんているのでしょうか。主人公の家族も再生し始めて、なんだか全て丸く収まる形で、ま、ドラマだからありがちなんだけれども、ウルっときた最終回でした。

今回の離婚の案件には泣けました。私は既婚で色々と悩みがありますがこのドラマで色々と考えさせられ気づきをいただけたことに感謝です。7話で終わってしまうのは残念でなりません。

最終回のエピソードは認知症を患う奥さんが離婚を相談する話でしたが、今回ばかりは離婚には踏み出させずに、なんとか引き離さないように全力を尽くす美晴さんに心を打たれました。舘さんとのことも気になるし、続編を期待したいドラマでした。

老後の問題は深刻な問題だけど、あの夫婦のようにいれたらいいなと思った。
主人公と娘、元夫との関係が修復されてよかった。三人のアルバムを見たシーンは涙が出た。良い記憶と変化してよかった。

自分のことを忘れた妻ともう一度結婚すると言ったのと、妻は夫の回復のかわりに記憶をなくしたのだと言ったシーンはじーんときた。

とても感動した。妻がアルツハイマー夫のことがわからなくなってしまったのは悲しかったが、夫婦、特に夫の愛の大きさに感動した。

なんかNHKらしい優等生ドラマという感じ。魅力的な役者さんが揃っていたのに少し物足りなくて、もったいないなと思った。もし続編があるとしたら今度は所長(舘ひろし)の過去を探るというストーリー等いかがでしょうか？

最終回、全体的な感想としては、すべて丸く収まった、という感じでした。老夫婦の思いやり溢れる愛情。娘の理解。さらに、元夫までもが、あっさりと改心したような展開は、正直、面白味はなかったです。

今クールのドラマは私には最初おもしろそうだけれどだんだんつまらなくなる作品が多かったのですが、この作品は回を追う毎におもしろくなり、大きい負い目を背負っていた美晴が最後がハッピーエンドに終わってうれしい作品でした。

このドラマの始まった頃は「NHK版の『離婚弁護士』かな」と思っていました。確かに本人のドラマが底に流れていて相談者たちのドラマが毎回繰り広げられるというパターンはそのとおりでしたが、まさか美晴の離婚理由がこれほどシビアとは驚きました。

色々と紆余曲折がありましたが最後何かストンとすっきりした気分です。

前回の美晴さんの真実の話を聞いた佳苗さんの本当の心の声が父親を責めるところでわかってよかったです。元旦那さんも手紙で本当の気持ちを佳苗さんに宛てて書かれていたのもまたよかったです。元家族のそれぞれの本当の気持ちがわかって、本当は誰も悪くはなかったのかもしれないという気持ちになりました。